理想的な月経周期とは?
女性には一定の周期があり、お身体が変化します。
これは女性が子供を授かる為、受精・妊娠の周期的な準備となります。
理想的な周期は28日周期と言われていますが、25~32日前後であれば正常と言えます。
24日以内であれば頻発月経と言い、卵子・卵胞の成長が十分でない可能性があります。
39日以上であれば稀発月経と言い、排卵システムにトラブルがある可能性があります。
周期による子宮・卵胞の変化
月経期
卵子と精子が出会い、受精卵となって子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。
受精しなかった場合、黄体ホルモンが低下し不要となった内膜は血液と共に排出されます(月経)。
出血している期間を月経期と呼びます。
通常5日間~6日間です。
低温期
月経~排卵までを低温期と呼びます。
この時、脳から分泌される
卵胞刺激ホルモン(FSH)
の働きにより、卵巣にある原始卵胞の1つが発育し始めます。
FSHの働きで卵胞が成長しますが、成長するにつれて卵胞ホルモン(エストロゲン・E2)が分泌されます。
エストロゲンは女性ホルモンの代表選手ですね。
卵胞は自分で分泌したエストロゲンを取り込み、FSHの受容体を増やします。
FSHの刺激をさらに受けることで卵胞はさらにE2を分泌、爆発的に成長を始めます。
エストロゲンの作用により子宮内膜が少しずつ厚くなっていき、受精卵の着床させる準備を行います。
ここまでが低温期の変化です。
排卵期
成熟した卵胞は成熟(グラーフ)卵胞となり排卵の準備をします。
エストロゲンの分泌がピークだっと脳が判断すると、黄体形成ホルモン(LH)の分泌が一気に高まります。
LHの作用により排卵が誘発され、卵巣から卵子が腹腔内に排出されます。
この時、卵管の先についている卵管采と言われる器官が卵巣を優しく包み、卵子をまっています。
卵管采は排出された卵子を卵管へと誘導します。
高温期
卵子を送り出した卵胞の残りは変化を始め、黄体という組織に変化します。
黄体は黄体ホルモン(プロゲステロン)を出します。
受精卵を子宮内膜に着床させるため、体温を上げ子宮内膜を柔らかくフカフカにします。
黄体の寿命は14日。
14日間に渡りプロゲステロンを分泌します。
黄体の機能が低下してくると、プロゲステロンの濃度が低下。
子宮内膜の維持ができなくなり、脱落します。
月経となり、血液と共に内膜が排出されます。
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