【世界平均は9% 日本は16%】 この数字の意味とは?

 

ちょっとしたクイズですが、‘‘このタイトルの数字’’なんだと思いますか?

 

なんと!!これは、「不妊症率」の数字です。

日本人は、世界の平均よりも不妊症率が高いのです。

世界の平均よりも約2倍高い日本の不妊症率の裏側はいったいどうなっているでしょうか?

 

不妊症率が高いのは晩婚化が原因!?

 

2015年6月に実施された、第15回出生動向基礎調査によると男女の初婚年齢が

男 30.7歳 女 29.1歳

10年前に行われた調査データ(第13回)の結果と比較してみると、

男 29.1歳(1.6歳差) 女 27.4歳(1.7歳差)遅かった。

そして出産に望ましい年齢は、20代~30代前半までと言われています。

これは子宮・卵巣の機能面や体力的なことを踏まえて考えられています。

ですので、妊娠は早めが望ましいです。

 

不妊症で悩んでいるカップルは3組に1組を超えている

 

最初でも取り上げていますが、近年では晩婚化である日本人の男女。

そして年齢が高くなるにつれ、卵子や精子の質の低下も早まります。

不妊症の定義

健康な男女が避妊をせず性交をしているにも関わらず、一定期間(1年)妊娠に至らないこと。(日本産婦人科学会HPより引用)

不妊症に関しては、年齢に関係なく悩んでいるカップルが多いのは事実です。

ネットで検索するとたくさん数字がでてきますよね。

厚生労働省のHPで調べた結果、2015年6月に行われた第15回出生動向基本調査にて「実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)」と答えた夫婦が18.2%。

全体で‘‘5,5組に1組’’の計算になります。

※「一定期間」というのは産婦人科学会が1年としているだけですので、動向調査ではこの基準に沿って調査したものではありません。

前回のデータ(第14回  2010年6月実施)の結果は、16.4%で6,2組に1組という結果が出ています。

さらに、同じ調査で「流死産の経験をしたことがある」と答えた夫婦は15.3%の6,5組に1組で、前回のデータ(第14回)では16.1%の6,2組に1組の計算になります。

これをみても、年々増加しているということがわかります。

そして・・・

この調査は、国立社会保障・人口問題研究所の前身である旧厚生省人口問題研究所によって、わが国の結婚と出生の実態および意識を把握することを目的としている。(厚生労働省HPより引用)

という目的で行っているので、実際に「不妊症」と診断された夫婦の人数はさらに多いと思われます。

もともと「不妊症」という病名はないので、体外受精や人工授精などの高度な医療は全て自費となります。

 

不妊症は、女性だけの問題ではない!!

 

男女別にみた主な不妊症の原因

【女性】

  • 子宮、卵巣機能の低下
  • ホルモン異常
  • 子宮奇形
  • 免疫機能の異常
  • 排卵障害
  • 子宮・卵巣疾患

など、大まかにみていくとこのようになりますが、女性はもう少し細かくみていく必要があります。

【男性】

  • 精子の運動率
  • 造精機能障害
  • 性障害(ED、腟内射精障害など)
  • 精路通過障害
  • 前立腺疾患

 

そして男女ともに年齢を重ねると妊娠が起こりにくいことが知られています。

[lnvoicel icon=”https://a-hinata.com/wp-content/uploads/2017/11/DSC01575kai.jpg” name=”もり”]これを[keikou]妊孕性(にんようせい)の低下[/keikou]といいます。[/lnvoicel]

 

[aside type=”pink”]

女性は30歳を過ぎると自然妊娠率の低下、卵子の質の低下、発達低下が始まり、35歳を過ぎると著明な妊娠率の低下が始まります。

男性は女性よりゆっくりですが、35歳を過ぎると精子の質が低下するといわれています。

(※上記日本産婦人科学会より引用参考)

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そしてごく稀に、上記のどれにも当てはまらない原因不明の不妊症もあります。

 

 

定期的に検診をしましょう!

 

スタート

子宮や卵巣などの生殖器は、血液供給が乏しくまた病気になったときの自覚症状が出にくく、長い期間気付かないケースが多いです。

さいたま市では20歳から子宮癌検診が市から推奨され2年に1回、はがきが送られてきます。

窓口での負担金ははがきを提出すればさいたま市の指定価格で受診することができます。

将来、子供が欲しいと考えている方、妊活を考えている方は検診をお勧めいたします。

 

 

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