「不妊大国」日本!なのに・・・
「不妊症 ブログ」などで検索するとたくさんの不妊症でお悩みの方のブログがヒットします。
それだけお悩みの方が多いってことですよね。
日本は世界有数の不妊大国(世界1位と言われている)ですが
その割には治療成績が良くない。(世界最下位と言われている)
不妊治療には保険が適応となるものとならないものがあります。
詳しくはこちらの記事をチェック!
今回は保険適応にならない不妊治療ではどのくらい費用がかかるのか計算してみました。
※今回の計算は年齢などは考慮せずに平均を取り、1回の治療の費用は高めに設定して計算しました。
病院によって費用は変わりますのでご参考程度にお読みください。
不妊治療の種類
不妊治療にはステップというものがあり
階段を登るように治療が高度になっていきます。
また費用もステップが上がると高額になります。
ステップ
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精・顕微受精
タイミング法はいくら?
タイミング法とは排卵日を予測して妊娠しやすいタイミングを測る最初の不妊治療のことです。
タイミング法は保険適応となります。
診断名がありその病気の治療範囲であれば保険が効きます。
治療は1回数千円程度です。
人工授精はいくら?
人工授精(AIH)とは排卵のタイミングで採取した精子を子宮へ入れる方法です。
人工授精は保険適応となりません。
自由診療となり病院によって費用は前後しますが
約1万5千円~3万円程度です。
3~6回人工授精を行って妊娠しなかった場合
次の体外受精や顕微授精にステップアップを勧められることが多いです。
体外授精はいくら?
体外授精(IVF)とは採取した卵子と精子をシャーレの上で授精させ子宮に戻す治療です。
卵子に精液をかける方法(別名ふりかけ)が一般的です。
自由診療となり病院によって費用は前後しますが
1回20万~50万です。
最近では成功率の一番高い[ruby]凍結胚移植[rt]とうけつはいいしょく[/rt][/ruby]が選択されることが多いです。
[topic color=”orange” title=”凍結胚移植(FET)とは”] 人工的に受精させた受精卵を胚盤胞といわれる段階まで培養液で育て、1度冷凍保管します。
卵子を採取する際にはお薬を使って卵子をたくさん採れるようにしますが、そのお薬が子宮内環境を悪くする可能性が高いためです。
保管している間に子宮内の環境を整え、次の周期以降にタイミングを見計らって子宮内に戻す方法です。
[/topic]
顕微授精はいくら?
顕微授精(ICSI)とは採取した卵子に注射器で直接精子を注入する方法です。
体外授精との違いは
- 体外授精:体外で卵子に精子をかけて自然に受精させ、受精卵とする
- 顕微授精:体外で卵子に針で精子1匹を送り込み、受精卵をつくる
自由診療となり病院によって費用は前後しますが
1回30万~50万です。
ここまでの費用は?
年齢によってステップアップも変わってきますので一様には言えませんが
すべてのステップを上がるとすると
タイミング法
約1年:月1回の受診(12カ月)×3千円=36000円
1年間治療して妊娠しなかった場合、次のステップを勧められます。
人工受精
3万円×6回=18万円
3~6回で妊娠しなかった場合、次のステップを勧められます。
体外・顕微授精
40万(平均)×10回=400万円!
あまり確率のお話は控えたいのですが体外授精の成功率は約30%。
その30%のうちの流産率は27%。
全体でみると体外授精1回で妊娠に至る確率は10%前後と言われているため、
10回に1回成功すると仮定して計算してみました。
すべてのステップをあがるといくら?
総額 421万6千円!!
今回、年齢などは考慮せずに計算してみた数字です。
この費用額をみると不妊治療の難しさが分かるのではないでしょうか?
一刻も早い国の制度や保険、不妊についての認知が必要と感じますね。
まとめ
[aside type=”orange”]すべてのステップをあがると費用は400万円前後[/aside]