卵胞刺激ホルモン(FSH)とは?
性腺刺激ホルモンの1つであり、脳から分泌されるホルモンです。
FSHとは
[aside type=”boader”]卵胞を育てるホルモン
酵素のアロマターゼを活性化させさせてエストロゲンを作る
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こういった働きがあります。
‘‘アロマターゼ’’というワードが出てきましたが、
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アロマターゼは
[keikou]卵子の成長を促す酵素[/keikou](卵子が育つための栄養素だと思ってください!)でもあり、[keikou]エストロゲンを作るための材料[/keikou] [/aside]
この2つの役割を果たしています。
でも、ここで間違えないでいただきたいのは、
[aside type=”pink”] [keikou]卵子を覆っている卵胞を大きくする[/keikou]=FSH [keikou]卵子の成熟を促す[/keikou]=アロマターゼ&エストロゲン [/aside]
ということになります。
FSHが卵胞にビームするのはどんな時?
「FSHの分泌」をあえて「ビーム」という表現に変えてみました。
FSHのビームは、卵子の有無問わず[keikou]卵胞を排卵できるようになる大きさに育てなさい[/keikou]という命令を卵巣に送っています。
ですので、卵胞から‘‘大きくなりました’’というお知らせがない限りビームはずーーーっと止まりません。
卵胞が排卵できる大きさは最大直径2㎝といわれています。
通常は1つの卵胞が大きく育ちこれを主席卵胞といいます。
主席卵胞が育ってくるとエストロゲンというホルモンが多くなってきますので、
エストロゲンが増えました!という合図を脳に送り、
これ以上FSHがビームしないようにストッパーをかけます。
そして排卵に向かって成長を続け排卵を迎えます。
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卵胞ちゃんの成長~排卵選手権のメカニズム~
FSHのビームが血液に流れて卵巣まで送り届けます。
当然、卵巣への血液循環が悪いと行き届いていないことになりますが。。。
卵胞(排卵選手権ができる大きさの卵胞)が排卵できるまでに育つのは、約120日かかると言われていますので、月経周期で言えば約3周期でしょうか。
原始卵胞といわれる一番小さい卵胞は、数個選ばれて少し大きくなります。
その後選ばれた数個はFSHビームによって少しずつ排卵選手権ができるくらいの大きさに育っていきます。
その3周期の間で卵巣で眠っている小さい卵胞ちゃんたちは、「わたしは大きくなったら精子くんと結ばれたい!」
そう願うのですが、大きくなれるのは数百個の内たった1つ。
排卵できる大きさの卵胞に選ばれるのは、1/数百個の確率ですが選ばれるためにはきちんと自分で栄養(LHやエストロゲンなど)を摂って行くのです。
排卵選手権が終わると、選ばれて少し大きくなった他の卵胞は代謝されて1つだけ残ります。
そしてはるばる卵子を外に出す時期(排卵)がやってきて、卵子は排卵されピックアップという困難を乗り越えて卵管(子宮)の方へ向かうのです。
※卵子の意志はありませんが、ピックアップは子宮の卵管采が卵巣までお迎えにきて卵子をサポートしてくれます。
無事精子くんと出会えればいいですね♪
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月経周期とホルモン検査の数値の見方
FSHは低温期に活発になり、排卵日が近づくと数値が上がっていき、排卵日で最高値となり高温期に入ると下がっていきます。
そして月経が始まる頃、再びFSHは活発になってきます。
月経周期からみたホルモン検査を測るタイミングと数値
採血は、月経の3日~5日の間で計測するのが望ましいと言われています。
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この時期のFSHの基準値
5.2-14.4mIU/mL
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FSHが異常をきたすと、無月経であったり無排卵である場合が多いです。
また、値が異常に低いと脳から発信されている為、プロラクチノーマなどの下垂体腫瘍が疑われます。
まとめ
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- 脳から分泌される
- 月経周期によって変化する
- 卵胞を育てるホルモン
- 低温期に活発になり排卵時に最高値になる
- アロマターゼを活性化させてエストロゲンを作る
- ホルモン検査異常値:無月経、無排卵、下垂体腫瘍など
参考にしてみてくださいね!